2014年12月14日日曜日

競馬と選挙

今日は衆院選。 朝一番で投票を済ませてきました。

一票の格差が大きく違憲状態と指摘されている現状を改善せぬまま、それでも次の選挙が行えてしまうこの国の舵取りを誰に委ねるのか。
自分なりに政治的良心と私欲の関係について考え抜いて投票先を決めたつもりです。


まだ二十代の頃、何度か競馬場に行きました。
競馬では予想の精度を楽しむところがあり、結果いつもカタい馬に賭ける傾向になりやすく、それなりに小さな的中がいくつかあって、配当はさておいて競馬というスポーツ観戦を楽しんでいました。

最後に競馬場に行ったのが、平成三年の有馬記念。
家内と家内の姉と一緒に行ったのですが、なんと義姉は大穴のダイユウサクを的中。
身近な人が万馬券を的中させるのをはじめて見て、僕はその日を最後に競馬をやめました。
理知を出し抜いて当たる確率が低い馬券に高い報酬が払われるという仕組みの裏側では、もちろん出し抜かれた側が搾取されているわけで、それじゃまるで世の中そのものじゃないかと思い当たり、急に現実を写し絵にしたスポーツなんてつまらないと醒めてしまったのです。

選挙の方では、結局今まで一度も勝ち馬に投票したことがありません。
しかしこっちは別に残念ではない。
むしろ世界が多様であることの証明として僕の一票が機能していると、いつもそう感じています。
きっと今回もそうでしょう。

願わくば、選挙に勝った勢力に属する皆さんも、この多様な世界で完全な信任などないという事実を謙虚に受け止めてくれることを期待しています。

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